リカステとは

原生地の様子
リカステ属(Genus Lycaste)はメキシコからブラジルに至る広域におよそ 30数種類が分布しており、地生するものと樹上や岩上に着生するものがあります。 茎はバルブを形成し、頭頂に日本のエビネに似た広幅の葉を形成します。
花茎は秋から冬にかけバルブの基部より伸長し開花します。
花の色は様々(赤・黄・白・ピンク)ですが、可憐で蝋細工のような美しいさがあり、“森の妖精”と言われることがあります。
派手すぎない点が日本人には好まれるようです。
現在までに約800種の交配種(園芸品種)が作出され、原種とともに栽培の中心となっています。

また近縁属のアングロア属(Genus Anguloa)や スダメルリカステ属(Genus Sudamerlycaste) との属間交配種も作出されております。
特に中米高地(グアテマラを中心に)に自生する大型で美しい原種スキンネリ (Lyc.skinneri*) が交配の中心となってきました。 このため、スキンネリの血を引く殆どの園芸品種は夏季に冷涼な気候を好みます。

*正式な学術名は Lycaste virginalis (Scheidw.) Linden, Lindenia 4: 22 (1888).